「都構想」とは何か? ~中身を理解してから、投票するために

「大阪市を廃止して区にする」ことが「目的」である大都市法による「都構想」。それすら説明されず「ムダを無くす」「二重行政を無くす」みたいなイメージばかりで中身が分からず、「政治家のケンカ」にすら感じてしまいます。 そこでこのブログでは法律・制度をきっちり読み込んで「都構想」の基本の中身を、順番に説明します。

(補遺1)今こそ「対立」のワナから抜け出し、「改革」を具体に考える

「都構想」の案の内容をイメージにスリ換えて誤解させ、現在の大阪市大阪府の課題の原因を単純化し誤解させ、多くの市民に対して「姿勢に対する期待」を抱かせ対立を煽った橋下氏とマスコミの責任は大きいでしょう。
「都構想の案」の内容の検証・報道の検証は極めて重要です。
ただ「変化」「将来像」などと無責任に報道するのではなく。

今朝も全国ニュースでは、「改革を訴えた」「大阪の将来像を示した」とイメージを報道し、内容の検証はされない「誤報」が続いています。

また、「大阪維新の会」の結党の原点は、WTC(ワールドトレードセンタービル)の無理矢理の購入と大阪府庁移転だったのに、まったく報じず。
そして、最後まで、実態が無かった(賛否は別として、「強い大阪府」が示せず、1市を5分割するデメリットの隠蔽に終始した)「都構想」が「結党の原点」であるとも全国に報じています。

あわせて、「敗れた改革者」橋下氏という実態をともなわない虚像を全国で報道してもらう、という橋下氏にとっては、願っても無い状況となっているのみです。

「マスコミ」がなぜ、このようになっているか? は、真剣に検証が必要とおもいます。ただ、不勉強なだけなのか?

 

一方、 半数の市民が「誤解」した上にせよ、「望んだこと」は何か?
  賛成した市民自身も含め、私達が具体に冷静に考えることこそ大切です。

「変えたい」「変化を望んだ」のは事実ならば、
今こそ 「都構想案の賛否」でなく、「何を変えたいのか?」「何は今後やってほしくない」のか?を一緒に。

それが「楽観的すぎる成長仮定・予測に基づく”投資”」「市町村への一方的な仕事押し付け=分権の神聖化」の見直しであるならば、
すなわち、
「低成長・人口減少を前提とした”投資”(人への投資を含む)」そして「市町村の仕事・各府県の仕事の統合・効率化も含む”行政機構の見直し”」の検討であるなら、私は、共に考えようと思います。